【ステップ2:銘柄のスクリーニングを行う】
1. 株価水準指数から対象銘柄をスクリーニングする。
∟ 「 x < z { (ベンチマーク水準 - n日前のベンチマーク水準)÷ n日前のベンチマーク水準 ×100 [%] } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
2. 信用倍率
∟ 「 x < z {(信用買い残高 ÷ 信用売り残高)} ≦ y 」
→ (例)ロング側 y:1.0 など、ショート側 x:1.0、y:5.0 など
3. EPSから対象銘柄をスクリーニングする。
∟ 「 x < z { EPS ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
→ (例)n:5, n:10 など
EPSについてはベンチマークを基準として、以下のような使い方も考えられる。
1.
∟ 「 x < z { ベンチマークEPS ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
→ (例)n:5, n:10 など
ベンチマークのEPSが15とした場合、±10%の組み合わせは、EPS13.5~16.5くらいの銘柄候補の組み合わせに絞って抽出できることになる。ペアトレードはベンチマークを無視して銘柄ペアの価格差(サヤ幅)だけを見るトレーダーが多いためこちらのほうが実際のマーケットに則したスクリーニングといえる。あるいは、単純に、
2.
∟ 「 x < z { EPS ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
→ (例)n:5, n:10 など
といった使い方も考えられる。EPSが±10%の組み合わせで、かつ同じくらいの時価総額の銘柄同士であればペアトレードを行うに当たっては、有力候補となりやすい。ただし、欠点はベンチマークの相対概念がなくなるため、EPS50などといった銘柄も抽出されてしまうので注意のこと。
学習用ソフトを作るのであれば2.でもかまわないが、実際の運用を考えたソフトを作るとした場合、1.のほうが適用性が高いといえるだろう。純粋理論であれば完璧な数式であっても、実践では弱点があるということのよい例だろう。
∟ 「 x < z { PER ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
→ (例)n:5, n:10 など
PERについてはベンチマークを基準として、以下のような使い方も考えられる。
1.
∟ 「 x < z { ベンチマークPER ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
→ (例)n:5, n:10 など
ベンチマークのPERが20とした場合、±10%の組み合わせは、PER18~22くらいの銘柄候補の組み合わせに絞って抽出できることになる。ペアトレードはベンチマークを無視して銘柄ペアの価格差(サヤ幅)だけを見るトレーダーが多いためこちらのほうが実際のマーケットに則したスクリーニングといえる。あるいは、単純に、
2.
∟ 「 x < z { PER ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
→ (例)n:5, n:10 など
といった使い方も考えられる。PERが±10%の組み合わせで、かつ同じくらいの時価総額の銘柄同士であればペアトレードを行うに当たっては、有力候補となりやすい。ただし、欠点はベンチマークの相対概念がなくなるため、PER100などといった銘柄も抽出されてしまうので注意のこと。
学習用ソフトを作るのであれば2.でもかまわないが、実際の運用を考えたソフトを作るとした場合、1.のほうが適用性が高いといえるだろう。純粋理論であれば完璧な数式であっても、実践では弱点があるということのよい例だろう。
5. PBRから対象銘柄をスクリーニングする。
∟ 「 x < z { PBR ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
→ (例)n:5, n:10 など
PBRについてはベンチマークを基準として、以下のような使い方も考えられる。
1.
∟ 「 x < z { ベンチマークPBR ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
→ (例)n:5, n:10 など
ベンチマークのPBRが1.0とした場合、±10%の組み合わせは、PBR0.8~1.2くらいの銘柄候補の組み合わせに絞って抽出できることになる。ペアトレードはベンチマークを無視して銘柄ペアの価格差(サヤ幅)だけを見るトレーダーが多いためこちらのほうが実際のマーケットに則したスクリーニングといえる。あるいは、単純に、
2.
∟ 「 x < z { PBR ±n%の範囲内 } ≦ y 」(x:任意の変数・y:任意の変数)
→ (例)n:5, n:10 など
といった使い方も考えられる。PBRが±10%の組み合わせで、かつ同じくらいの時価総額の銘柄同士であればペアトレードを行うに当たっては、有力候補となりやすい。ただし、欠点はベンチマークの相対概念がなくなるため、PBR20などといった銘柄も抽出されてしまうので注意のこと。
学習用ソフトを作るのであれば2.でもかまわないが、実際の運用を考えたソフトを作るとした場合、1.のほうが適用性が高いといえるだろう。純粋理論であれば完璧な数式であっても、実践では弱点があるということのよい例だろう。
ステップ2-Aの作業は、シングルトレードと同様に投資銘柄をスクリーニングする作業である。この作業を行うことによって、膨大な銘柄の中からペアトレードの条件に合う銘柄を効率的に絞り込むことが可能となる。PER・PBRは参考程度に使用するくらいでよいだろう。上記の中では信用倍率によるスクリーニングが比較的重要となる。
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